01. どうして読書なのか

1. どうして洋書(ペーパーバック)なのか

1.1. 本音: 面白くて楽しくて格好良いから

 タイトルの通りです。いろいろと理由や背景はありますが、最大の理由は、「面白くて格好良いから」です。例えば現在は劇場で「天使と悪魔」という映画を公開中ですが、それを原書で読んで知っているって、カッコ良くありませんか?  どうせ英語学習するなら、楽しくやりたくありません?

  ・「久々ですわ」 (プロゴルファー上田桃子ブログ)

 ちなみに私の奥さんが最初に私に興味を持ったのは、「海外生活経験があるそうだから、安心して海外旅行に連れて行って貰えると思ったから」だそうです。もしも英語を勉強していなかったら、今頃独身だったかもしれませんね。(^_^;)
(関係ないですが、弟が二人いますが両方とも独身です)

 ただし、洋書を読んでいることを他人に自慢してはいけません。単なるうぬぼれ屋に過ぎなくなってしまいます。あくまで自分は洋書をよんでいるんだという自己満足で我慢しましょう。(^_^;)

 

1.2. 長続きするから (継続は力なり)

 正直、最初はちょっと大変かと思います。自分にあった本を選ぶという作業が必要ですので。

 でも、自分にあった本を選べることが、洋書を通じて勉強するところの利点だったりもします。例えばスーパーラーニングとかアルクのヒヤリングマラソンは、開始直後は順調に進みます。しかし学習が進むにつれて継続することが難しくなって来ます。なぜならどんなに教材が面白く見えても、しょせんは学校英語と同一、即ち与えられた教材や課題をこなすだけの受身作業だからです。そして教材レベルも難しくなって行きます。

 それに面白く見える教材も、実は自分が本当に興味ある題材ではなくて、業者がパッと見て格好良さそうだとという理由で選んだ題材です。開始した頃は良いのですが、そのうちに飽きて来ることも多いです。例えばこれを機会に国際情勢に興味を持つというのも悪くないでしょうが、本当に自分に役立つものでないと、興味が長続きしません。また皆さんの英語力向上や読書で得た経験によって、本人の興味あること自身が変わっていくこともあります。例えば俳優のインタビューが面白かったので、今度は映画が観たくなって来るとか。でも、インタビュー(1対1の質疑応答)と映画(いろんな人が屋外で勝手なことをしゃべる)では、難易度が全然違います。

 そう考えると最初こそちょっと苦労することがありますが、いつでも自由に自分に合った教材や勉強方法(読書方法)を選択できるペーパーバック読書という勉強方法の方が長続きさせやすいみたいです。

 下手すると英語って、これから一生付き合っていくことになります。”長期戦略”っていうのも重要です。

 ・たまたま見つけたヒヤリングマラソン経験者のレビューページ

 

1.3. TOEICはTOEIC専用に勉強するのが一番

 洋書の読書を通じた英語学習というのは優れた勉強方法だと思いますが、万能ではありません。幅広く語学力や教養を鍛えてくれますが、逆にいうと特定分野の重点的強化には向いていません。

 たとえばTOEICで必要とされるような基本英語力の養成です。もし急に大学の講義で必要だったり、入社試験で重視されるような事情が生じたら、TOEIC専門の勉強や対策を実施するのが良いかと思います。短期的に即効を得たいならば、やはり「傾向と対策」に勝るものはないというところでしょうか。

 

1.4. TOEICで高得点を取るだけで十分?

 その人の目的や環境次第でしょう。十分という人も存在するかと思います。

 ただしTOEICは英語の基礎力の習得度を測定するためのテストなので、TOEIC満点でも英語が話せなかったり、スピーチや論文を理解出来ないことがあります。そういう意味でTOEICに縛られることなく、読書等にも勤しんで、幅広く勉強することをオススメします。あくまで皆さんが目的とするのは英語基礎力の養成ではなくて、日本語を使えない人と円滑なコミュニケーションを取ることではないのでしょうか。

  ・TOEIC満点で英会話力ゼロ!?

  ・TOEIC 満点の取り方はどうすればいいでしょうか?まだ800です。

 

1.5. それでもTOEIC受験はオススメ?

 オススメします。TOEICは基本的な英語を性格に使う能力を測定する試験としては優れていて、スコア950程度までは正確に算出することが出来ます。円滑なコミュニケーションが最終目的であることは勿論ですが、基本的な英語を正確に使う能力は、そのための土台の一つです。戦うための武器は一つでも多く持っているのに越したことはないかと思います。自己の英語を正確に利用する能力は客観的に把握しておくことをオススメします。

 あくまで自分の基礎力確認のためなので、別に高いお金払って公式テストまで受けなくても良いでしょう。図書館で模擬試験集などを借用して挑戦してみても良いかと思います。

 

1.6. 英語力は維持する努力も必要

 本を読んで勉強する方法の良いところは、後でもう一度読み直すことが出来る点です。英語力と言うのは頂点に近くなると、学んだことをいかに忘れないで維持するかということも重要になってきます。本を読み直すことにより、学んだことを容易に維持することが出来ます。実に都合が良いです。

 それから日本語の本を考えてみて下さい。気に入った本は一度だけでなくて、何度も読み直したことはないでしょうか。または気に入った部分は、覚えるまで読み返したことはないでしょうか。最近は電子化も進んでいますが、それでも「本」の形態が維持されています。本当に、"本"と言うのは先人が考え出した画期的な発明物だと思います。

 それに本は保管が簡単です。自宅で本棚に飾っておけば格好良いですし、そうでなくても最近は図書館から借用することも可能です。私がお世話になっている横浜市図書館など、洋書の蔵書数が5万冊を越えています。大抵の小説は借用できてしまいます。

 こういった面でも、読書を通じた英語学習というのは優れていると思います。

 

1.7. ヒヤリングマラソンと読書はどちらが役立つ?

 それぞれ一長一短がありますが、私としては一般的に読書の方を優先させた方が良いんじゃないかと思っています。理由は、読書の方が英語の広い領域をカバーしているからです。

 例えばTOEICで利用されているリスニングとリーディングの単語難易度ですが、圧倒的にリーディングの方が高いです。リスニングではやさしい単語や文法しか使われません。だからリスニング485点に対してリーディング280点などいう人が存在したりします。これは極端な例にしても、リスニングがリーディングよりも100点近く高いというケースが当たり前のように存在します。

 ・英語検定試験(TOEIC/英検/TOEFL)・洋書の単語・難易度

 また小説では演説を読み上げるようなセリフもあります。つまりリスニングを文章化して読むようなものであり、若干だけれどもリスニングの練習になります。それにamazonでオーディオブック(小説を朗読したCD)も購入出来るので、それを聞けばヒヤリングの練習も出来ます。

 それに米Google副社長の村上氏も著作でコメントしていましたが、まずはリスニングよりもリーディングを伸ばした方が、長期的には効率的です。時間に余裕のある方は、まず数冊読書してみて、それからヒヤリングマラソンやスピードラーニングを試してみることをオススメします。