さて私はご存知の通り、読書ではSR-G7000M、仕事ではSR-G9000を利用しています。購入時にはSR-S9000(テキストリーダー機能付き)という選択肢もありましたが、これは購入しませんでした。一体なぜでしょうか。
実は理由は簡単です。「役立ちそうなコンテンツ(小説)がない」からです。少なくとも、一日ほど探してみましたが、見つけることは出来ませんでした。
まず電子辞書メーカーでは、プロジェクト・グーテンベルグのテキストデータ(コナン・ドイルやマークトゥエイン)を紹介していますが、これらは著作権(70年)の切れたものです。「古い英語」か「おかしな英語」の作品しか見当たりません。2チャンネルでも言われていますが、言い回しや単語は時代によって変化するのです。素人なので細かい部分までは分かりませんが、例えば日本で70年前の日本語を考えてみて下さい。戦前の漢字って読めますか?言い回しだって、現在とは違います。文章構造も、相当異なっています。
これと同様に英語だって、時代の変化はあるのです。
そして最も新しいと言えるマーク・トゥエインですが、彼の英語は癖があります。「マークトゥエイン用辞書」っていうものが存在するくらいです。英語のプロならばともかく、TOEICリーディングスコア370という私には、少々辛過ぎます。例えばJeffery Deaverにしても、フレッド・ディルレイというブラックアメリカンのFBI捜査官が登場すると、途端に読みにくくなります。独特な言葉遣いをする人なので。
では他のコンテンツは?
ブログは話言葉と書き言葉が混じっているので、あんまり良いとは言えません。最近のフリー小説がありますが、これらは校正がきちんと実施されていない危険があります。おまけに、「面白い小説」を探すだけで一苦労です。(誰が読んでも面白い小説は、すぐに有償化されてしまいます)
そして新聞や雑誌の記事だと、短過ぎて勉強になりません。一つの記事を電子辞書に読み込ませる時間で、一体幾つの単語を暗記できるでしょう?
そんな訳で、「役に立つコンテンツがない」となってしまうのです。
それから電子辞書の使い勝手にも疑問が残ります。少なくもSII SR-S9000のテキストリーダー機能は、普通に電子辞書を使うのと大差ないような気がします。この機種ではカーソルキーしか使えないので、調べたい単語まで移動するのに手間と時間が必要になるのです。思考が完全に中断してしまいます。カシオの電子辞書(CASIO XD-GP9700)はタッチパネルだそうですが、こちらにしても果たしてどこまで使い物になるのやら。
ちなみに私は電子辞書ではありませんが、CLIE TH55というPDAでKDIC DA(&BDAL)という辞書を使って読書することもあります。しかし電子辞書やこういったPDAで本格的に読書している人を、自分以外で見かけたことがありません。読み始めたというブログ記事は幾つも目にするのですが、その後の記事がないのです。本当に購入した皆さん、使い続けているのでしょうか。
(電車の中でペーパーバックを読んでいる人は、しばしば見かけるのですが...)
さて否定的なことばかり書いてしまいましたが、たしかに面白い発想だとは思います。それにCLIE TH55というPDA(KDIC)だと、思考を妨げることもなく、実に快適に読書できます。うろ覚えの単語を読書で学習できるというのは、本当に素晴らしいことです。
そして考えてみれば、テキストデータではなくてebookを使えるようになれば良い訳です。技術的には不可能なことではないと思います。ぜひ電子辞書メーカー各社には、将来の実現(改善?)を期待したいです。
P.S.
十年以上前にNiftyのフォーラムで読んだ「KS戦記」というフリーの小説(日本語)、実に面白かったです。文法も文章もしっかりしていました。こういうのが英語でも簡単に見つけられると良いのですが...
最近のコメント